仙台141 | 酔いどれ Little Engineer

仙台141

前回から少し時間があいてしまいましたが、今回は仙台の、とあるファッションビルのお話です。このビルで掲げあげられているのは”ゼロエミッション”です。ゼロエミッションってのは、かじつまんでいうと、”排出ゼロ”ということで、ごみを減らし、再資源化をしていこうというものです。横浜Fマリノスのホームスタジアムである日産スタジアムでも、この試みはおこなわれていて、紙コップによる、ドリンクの販売をやめ、洗浄しリユース可能な厚手のプラスチック製の容器を用い、空港にある設備で浄化、再利用するということをやってたりします。んで、話が戻りますが、この、仙台141というビル、おもに行ってることが、4つあります。

1、厨房排水の肥料化
2、ミックスペーパー
3、発泡スチロールの減容とリサイクル
4、割り箸のリサイクル

です。
2、3、4ってのは、結構どこでもやってることなのですが、1ってのは、ちょっと面白いとおもいました。

厨房排水の肥料化ってのは、要するに、排水を肥料に変えてしまおうということです。もっと簡単にいうと、家庭でも使われている生ごみ処理機みたいな感じですね。飲食店や食料品店の厨房から廃棄する水は油をいっぱい含んでいるために、浄化することが法令で定められているらしいのです。で、浄化する際に、汚泥がでるのですが、これを生ごみ処理機につっこんで、肥料に変えているらしいです。で、その肥料をつかって、野菜を栽培し、自社ビルの食料品売り場へ、さらに三越などに販売したりもしているとのことです。まあ、ここで、かかる費用と、得た収入のどちらが大きいなんてのは分からないですが、立派じゃないですが。

ファッションと環境ってのは、僕の感覚的に、無縁の位置にあると思っています。とある会社の面接で、「御社が取り組んでいる環境保護」みたいなものを質問して落とされてしまったという経験もあります。面接官全員苦笑いですよ。でも、感覚として、「環境にやさしい」イコール「かっこいい」という風潮を作るってことは、非常に重要なことだと思います。現状として、一部を除いて、環境経営が利益に結びつくのは、非常にむずかしいことで、消費者にとっても自己満足の範疇でしかなく、強いられて、しょうがなくってのが大半です。意識そのものを変えるのにファッションがどう生かされていくのか、短絡的ですが、そんなことを考えてたりもします。