悪人だけが笑っている | 酔いどれ Little Engineer

悪人だけが笑っている

今日、仕事終わりに、職場の友達の誕生日プレゼントを買いに渋谷へ向かいました。買いものをした後、地下鉄を乗り継ぎ、帰路につきました。東京メトロ東西線は土曜日の夜なのに混雑していて、隼満員電車になりました。日本橋で、疲れて眠っている子供を抱えて乗車してきた一人のおとうさんがいました。おしくらまんじゅうで立っていた僕にはなにもできなかったのですが、若い連中がたくさん座っていた中、彼らが降車する東陽町まで誰ひとり席を譲ろうとせず、がんばってるおっさんをもう少しいたわれないものかなあと思いました。ほんの少しのやさしさがあれば、簡単にできることなのにね。

これと関係するのかしないのか、今話題になっているのが、大手カード会社の情報の流出です。僕はあまり情報流出と言う言葉が好きではありません。彼らだって好きで流しているわけでもないのに、「情報流出」なんて書いてしまうと、あたかも能動的に流したような気がしてしまうからです。悪意のある人が、セキュリティーの網をかいくぐって情報を奪取しているのが実際です。セキュリティーホールがあるってのも問題には違いないのですが、悪い人がいなければこんなところに苦労しなくても済むことです。人間いろいろですが、全員が全員、いい人ばかりではなくて、簡単に信じてはいけない、自分の身は守らないといけないなんて、ちょっと悲しい世の中です。悪いことにそれだけの労力がつぎこめるのだから、その力のベクトルを違う方へ向けるだけで、簡単にいいことだってできるはずです。

凶悪なニュースが飛び交う中で、ちょっとしたやさしさを見ることができなかったのは、これから、いよいよダイナミックに変化するであろう社会情勢を、つい憂ってしまいました。って、俺は何様やねん。。。